これからの子育て・子育ち支援に必要なもの その3 つくば市では、今年、地域福祉計画そして子育て総合支援センターの整備計画が策定されました。着々と次世代の地域社会づくりに向けた新しい計画が整備されているわけですが、キーワードは「協働」「情報共有」です。
前回、ビッグ・ワードに要注意、というお話をしましたが、この二つの言葉も実はそうですね。
「協働」と「連携」という言葉は結構ごっちゃに使われていますし、イメージするものも人によって違うのではないでしょうか。全国的に見ても、この言葉の定
義は統一されていません。各県、各自治体、団体や地域ごとに話し合い、「協働」の領域や方法をそれぞれが決めていくしかないようです。でも、協働について
再定義をする過程そのものが、関係者それぞれのイメージの相違を理解し合い、到達点の設定を一緒におこなうことになり、一歩を踏み出すことにつながると思
います。
前回ご紹介した集中講義の講師は、高校の教員から研究者になった「教育現場に役立つ研究」にこだわりを持った方でした。先生は中学校の教師たちと実践研究会を持ち、言葉を共有するため、「社会性」という言葉を現場では具体的にどう考えているのか書き出してもらい、因子分析という
手法で分類してみたそうです。
また、小中高校の教師やスクールカウンセラーなどに、テーマを決めて研究論文を輪読してもらい、現場の感覚として使えるものかどうか検討するというおもしろい取り組みもされています。これはまさしく大学と教育現場との協働ですよね。
これからの子育て・子育ち支援に必要なものは参加する一人ひとりの「こうなるといいね」を共有していくことだと思います。つまり「情報共有」という言葉
も、この「協働」をどう進めて、どうなりたいのか、という「情報」を関係者が互いに知る(「共有」する」ことをいうのではないでしょうか。ここで初めてつ
ながり、効果的に行動できるのかもしれません。言葉の定義は重要です。
目の前の壁を越えるためには学習も必要不可欠。机に向かって本を読むだけではなく、人に相談したり、意見を聞いてみることで、ヒントをもらえたり、視野が開けたり、新しいことが始まったりします。
多くの人の力がないと、茨城県の子育て・子育ち環境は良くなりません。「変わる」ために必要な情報提供をこれからも続けていきたいと思います。
まずは一歩を踏み出してみませんか?為さねば成らぬ何事も。
※おかげさまで無事、最終回を迎えることができました。ありがとうございました。
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