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努力ゼロで“忘却問題”を神速解決できる人は、どこが違うのか?
最近、物忘れがひどくなった、と嘆いていませんか?
その原因、実はあなたのせいじゃありません。デジタル情報が多すぎるせいなのです。
現代社会は情報で溢れかえっています。私たち現代人が1日に接する情報量は、平安時代の人たちの一生分、江戸時代の人たちの一年分と聞くと、確かにそれくらいかもしれない、と出所不明と知りつつも、つい納得してしまいます。そしてその情報量は年を追うごとに幾何級数的に増加しているのです。
図1:出典:Data Age 2025, sponsored by Seagate with data from IDC Global DataSphere, May 2020
2020年に全世界で生成されたり消費されたりしたデジタルデータの総量は、59ゼタバイトを超えました(図1)。これは新型コロナウイルス感染症対策として在宅勤務者が増加し、ビデオ会議等でやり取りされるデータが増えたからだそうです。さらに外出自粛でストリーミングやダウンロードのビデオ配信サービスを利用する人の増加も、データ量が増える要因となりました。
数年前よりも大量の情報が飛び交う毎日です。次から次へと届くメールやファイルとともに「やること」リストがどんどん長くなっていく。これでは「あれもこれもやらなきゃ」と頭がいっぱいになるのも無理はありません。
しかも最近、どこでやり取りしたのか、わからなくなることって増えてませんか?
メールだけでなく、チャットやメッセンジャーから連絡が来て、確かにやり取りをした記憶はあるのに、なぜか見つからない。また、やるべきことはわかっていても、関連する書類がどこにあるのか探せない。
ましてやリモートワークの環境下、相手に気軽に確認することすらできません。いちいち必要な情報を見つけ出すのに時間がかかり、非効率極まりない状況です。
処理しきれないほどの大量情報と、どこに必要な情報があるのかわからなくなる事件。
これは、もはやあなたの記憶力だけで解決できる問題ではありません。
では、できる人はどうやってこの情報の海をスマートに泳いでいるのでしょうか?
秘密は「データを自動連携して一元管理」です。
使うアプリは「 Google チャット × ToDo リスト × Google カレンダー」の3つです。
昨冬劇的な進化を遂げた Google チャットの機能を活用すれば、努力ゼロで、あなたの忘却問題を神速解決できます。
Google チャットのスペースでタスク管理するメリットとは
Google が提供するチャットツール Google Chatに「スペース」という機能があることはご存じでしたか?「スペース」は、複数のメンバーとさまざまな業務上のやり取りを一元管理できるバーチャルオフィスです。
スペースはいくつでも作成できますので、目的に応じてメンバーを招待し、使い分けると作業が効率化します。自分ひとりのためのスペースを作成することも可能です。
スペースでタスク管理すると、どんなメリットがあるのでしょうか?
実は Google でタスク管理といえば【ToDo リスト】というアプリがあります。一般的なタスク管理アプリと同様、【ToDo リスト】で追加したタスクは自分以外の他の誰かと共有することはできません。タスクは基本自分一人で管理するものだからです。
ところが、スペースから追加したタスクは割り当て先を指定できるのです。割り当て先はスペースのメンバーに限定されますが、タスクを追加するとすぐにメンバー全員にスペースのチャット欄で自動表示され、タスクが割り当てられた人に通知メールが自動送信されます。さらにタスクに期日を指定しておけば、割り当てられた人の Google カレンダーにも自動表示されます。つまり、二重三重でタスクを忘れない仕掛けが自動設定されるのです。
しかも! しかもです。スペースに追加されたタスクは、Google ToDo リストのアプリデータと自動連携するのです。自分で追加したタスクだけでなく、他の誰かから割り当てられたタスクも自分の【ToDo リスト】に表示されます。使っていただくと実感しますが、これが忘却問題解決に非常に有効です。
スペースの追加方法
ここからは、実際の設定方法をご紹介しましょう。
まず、Gmail にアクセスします。画面右上の[設定]アイコンをクリックします。
図2:Gmail の画面
次に[すべての設定を表示]をクリックします。
図3:Gmail の画面右側に表示されたクイック設定
設定画面に切り替わったら次の3ステップで完了です。
1.[チャットとMeet]をクリック。
2.設定画面から、[ Google Chat]を選択。
3.[変更を保存]をクリックしてスペースを有効化します。
図4:Google Chatを有効化する
元の Gmail の画面に切り替わり、指定した場所にチャットとスペースが表示されます。
図5:スペースが有効化された
スペースを活用したタスク管理
続いて、情報を一元管理できる「場(スペース)」をつくりましょう。
スペースの右上にある「+」をクリックし、表示されたポップアップ画面から[スペースを作成]をクリックします。
図6:スペースの新規作成
スペースの名称と情報共有する相手のメールアドレスを入力し、[作成]をクリック。
図7:スペースの名称とメンバー追加の設定画面
これで完成です。
作成したスペースでは、[Chat]、[ファイル]、[タスク]の3つのタブを切り替えることで「やり取り」「やり取りの際に添付したファイル」「やり取りの際にタスク化した内容」をひと目でサッと確認できるようになります。
それでは、タスクを追加してみましょう。とてもカンタンです。
[タスク]または[タスクを割り当てる]をクリックします。
図8:スペースから[タスク]タブに切り替える
タスクの設定画面に切り替わり、[タスクを追加]をクリックして、内容と期限、割り当て先を入力すれば完了です。
図9:タスクを追加
自分自身を割り当て先に指定すれば、その場でスペースのメンバー全員にあなたがタスクを追加したと自動通知されます。と同時に自分自身のToDo リストにも追加されるため、他の多くのタスクとともに、どのスペースから割り当てられたとしても、すべてのタスクを自分の【ToDo リスト】一箇所で一元管理できます。タスクにはどのスペースから割り当てられたか表示されていますので、スペースをクリックして進捗報告もストレスゼロでスピーディに完了します。
図10:タイトル、日付、割り当て先を入力してタスクを追加する
図11は、私が普段使用しているアカウントの【ToDo リスト】のスクリーンショットです。Gmail の右側にToDo リストのアイコンが表示されていますが、ここをクリックするとタスクが展開します。
図11:ToDo リストのサンプル
私の【ToDo リスト】に、さまざまなスペースから割り当てられたタスクがあることがわかります。以前は、このタスクをどこでやり取りしていたのかを忘れて、探し出すのに一苦労でしたが、もうこうした無駄な時間を使うことは一切なくなりました。
タスクに必要なファイルのリンク先を入力しておくことで、必要な情報にも神速でアクセスできます。みなさまもぜひお試しください。
2. クラウドのプロが教える「ビジネスチャットでしてはいけない」3つのこと
あなたは、リモートワーク時のコミュニケーション、どうしていますか?
同じオフィスにいれば口頭で済むことも、リモートワークとなった途端、いちいち手間がかかるやり取りに限界を感じた方、多いのではないでしょうか。
離れた場所にいても手軽でスピーディなコミュニケーションができることから、メール、電話に次ぐ次世代型連絡ツールとして注目されているのが、ビジネスチャットです。
会話のようにメッセージをやり取りできて、効率的。ビジネスチャットの手軽さとスピード感に慣れてしまうと、もうメールには戻れません。
もちろん Google にも「Google Chat」というチャットツールが用意されています。
図1:Google Chatのアイコン
Google のチャットツールは、2021年オリコン顧客満足度調査で第何位?
2021年10月27日、oricon ME(オリコン)が2021年度の「ビジネスチャットツール」満足度調査の結果を発表しました。
今回の調査結果では、なんと知名度バツグンの日本発のビジネスチャットツールであるChatWork(チャットワーク)は第3位、そして世界中で使われているSlack(スラック)は第2位でした。調査対象企業24社実際の利用者4237人からの回答から、堂々の顧客満足度第1位に選ばれたツールは…?
そう、Google Chat(チャット)だったのです!
実は、2020年度の同調査結果で、Google の名前はトップ5に入っていませんでした。
今年一躍トップに躍り出たことからも、Google Chatの底力がうかがい知れます。
今回の調査で、Google Chatは「中小企業」「中堅企業」「大企業」いずれの企業規模においても第1位を獲得。また、「ツールの使いやすさ」「機能の充実さ」「カスタマイズ設定のわかりやすさ」の評価項目すべてにおいて第1位を獲得しています。さらに、導入決定・管理ユーザー評価項目では、「導入のしやすさ」「セキュリティ対策」「コストパフォーマンス」において、すべて第1位でした!
ところが、です。この顧客満足度No.1ツールである Google Chatを使っていても、非常にモッタイナイ使い方、残念な使い方をしているのに気づいていない方が大勢います。
Google Chatのすぐに使える便利な機能を知らないために、生産性の劇的向上につなげることができていないのです。
そこで今回は、Google Chatの生産性を下げる3大NGについて解説しましょう。
<NG1> Google Chat内の「投稿検索」にGmailを使っていない
チャットは、手軽にコミュニケーションが取れる分、コミュニケーションの量が必然的に多くなります。返事をしようと思ったときに、「あれ? どこでやり取りしたのかな?」と、特定の投稿を探すのに時間がかかるようになったら、チャットを使っていても生産性が下がってしまいます。
Google といえば、検索。そんなときは検索機能を上手に活用しましょう!
ただし、ここでNG行為は、Google Chatの検索で投稿を検索することです。
図2:Google Chatの検索ボックス
チャットの検索をするわけですが、ここでクラウドマスターはGmailを使います。
すると、神速で必要なメッセージを確実に発見できるようになります。
方法は3ステップです。
まず①Gmailを起動します。②Gmailの検索ボックスにキーワードを入力し、エンターキーで検索を実行します。この例では「Google Workspace」と検索しています。
図3:Gmailの検索ボックス
結果が表示されると、「チャットとスペース」へタブを切替できるようになります。
※このとき、表示されない場合はGmailの設定から「チャット」を有効にしてください。詳しい設定方法は Google の公式ヘルプページをご参照ください。
図4:Gmailで検索結果を[チャットとスペース]に切り替える
③[チャットとスペース]タブに切り替えると、Google Chat内での検索結果が表示されます。この例では、「Google Workspace」というファイルをやり取りしたメッセージがヒットしています。クリックすると、Gmail内で Google Chatが表示されます。
正直、Google Chatの検索結果よりもGmail内での検索のほうが精度が高く短い時間で必要な情報にアクセス可能となります。ぜひやってみてください。
<NG2> プロジェクト管理に Google Chatのタスク機能を使っていない
チャット内では、チームのメンバーにさまざまな依頼を行います。優先順位の高いものから低いものまでたくさんのタスクが飛び交います。
お願いしているのに、相手に何度もスルーされてしまう、逆に読んでやらなきゃと思ったのに、自分がすぐに忘れてしまって迷惑をかけてしまうということがありませんか?
どうなっていますか? と聞くのは、なんだか気が引ける…。でも、遠慮してしまうのはまったくのNG。とはいえ、何度もチャットからメッセージするのも嫌ですよね。
そんなときは、Google Chatのタスク機能を使いましょう。「スペース」(複数のユーザーとコミュニケーションに便利なチャットルームのこと)で使える機能です。
図5:Google Chatにタスクを表示する
チャットでタスクがグループ内の全員に表示されますので、誰が誰に何を頼んだのかハッキリします。
タスクの作成方法はカンタンです! こちらも3ステップです。
図6:タスクを追加するには①
まず①スペースの[タスク]をクリックして、ToDoリストを作成する編集画面に切り替えます。
図7:タスクを追加するには②
【ToDoリスト】は、独立した Google のタスク管理アプリですが、Google Chatではあらかじめ連携して他者と共有して活用できます。
続いて②[タスクを追加]をクリックして、必要な情報を入力します。
図8:タスクを追加するには③
③入力完了したら[追加]をクリックします。これで完了です。
図9:タスクを追加するには④
タスクは、Chatに自動的に表示されます。割り当てられた相手がタスクを完了すると、以下のように全員に周知されます。
図10:タスクを完了すると、Chatにも表示される
アプリ【 Google ToDoリスト】同様、期限を入力すると、【 Google カレンダー】にも同期して割り当てられた人の予定に自動表示されます。
アプリは組み合わせて使うからこそ生産性劇的向上、です。
お互いに上手にヘッズ・アップ(注意喚起)しながら、タスクを可視化しましょう!
<NG3> 引用する際、「“`」を使わない
チャットでは、誰かの投稿に対して、その文章をそのまま引用して返信をしたい、という場面が多いものです。残念ながら2021年11月14日現在、Google Chatにはこの引用機能はありません。
そこでメッセージを直接コピペしてから、その下に返信することになります。
図11:引用する場合はコピペが必要
このとき、「“`」を使ってみましょう。引用した文章の前後に挿入すると、図12のように断然わかりやすくなります。
※「`」はシングルクォーテーションと呼びます。入力が難しい場合、「“`」をコピペして使ってみてください。
図12:ひと目で引用箇所がわかるようにできる
他にも、アスタリスク「*」(星の形に似た記号)を文章の前後に挿入することで、太字にできます。
図13:太字にするにはアスタリスクで囲む
また、取り消し線を引くこともできますよ。これは、チルダ「˜」を使います。
図14:取り消し線はチルダで囲む
「アスタリスク」、「チルダ」を最も手軽に入力する方法は、そのまま「あすたりすく」と入力して変換、です。いくつか候補が表示されたら、半角を選択します。
Google Chatで3大NGを回避して、生産性劇的向上していきましょう!
3. 高コスパ・高セキュリティ・生産性劇的向上!今、ZoomからGoogle Meetに乗り換えるべき3大メリットとは
すっかり日常生活の一部となったオンライン会議ですが、皆様、どのツールを使っていますか?
オンライン会議のツールと言えば、知名度No.1は「Zoom Meetings」。しかし、2022年5月2日から一律40分以上は使用制限がかかるようになりましたね。40分以上のWeb会議をする場合、人数に関わらず月額2000円のProライセンスなど有料プランの契約が必要です。
Zoomの魅力は、最大100人までビデオ通話が可能であり、とにかく手軽なこと。ビデオ会議のURLを共有するだけで誰でも参加でき、アカウントを作る必要もありません。
ところで、この特徴、実は Google が提供するWeb会議ツール Google Meet もそのまま当てはまります。しかも、Google Meet は1対1なら最長24時間、3名以上は最長60分無料で何回でも利用可能です。
図1:Google Meet のアイコン
今回は、まだ未体験の方も多い Google Meet について最新の情報を交えて、費用対効果、セキュリティ、アプリ連携で生産性劇的向上という3つのメリットをご紹介します。使わないと損! ぜひあなたも Google Meet での次の会議を設定してみてください。
Google Meet の活用メリット① 費用対効果が抜群
もしかするとあなたは、ZoomやビジネスチャットツールChatWork、オンラインストレージサービスDropboxなどなど、複数のクラウドツールに総額で結構な使用料を毎年支払っていませんか? 一度リストアップして、ぜひ総額を算出してみてください。
ビジネスチャットツールSlackもまたサービス開始以来初の値上げ、フリープランは履歴閲覧期間が90日に制限されることが決まりましたが、これらの機能、実は全部 Google アカウントひとつでカバーできちゃうかもしれません。
そう。Google Meet に乗り換えるメリットの1つめは、なんといってもお金の問題。費用対効果が非常に高いことです!
費用対効果が「非常に」高いと書きましたが、どういうことかといいますと、Google Meet なら60分以上のWeb会議をする場合、なんとZoomの約3分の1の費用、月額680円からでOKなんです。
月額680円の Google Workspace Business Starter のライセンスを購入すると、
- 最長336時間のWeb会議ができるようになります。さらに
- オンラインストレージサービス Google ドライブに30GBの容量追加
- Google スペシャリストチームが質問に答えてくれるヘルプデスクサポート
までがセットされています!
月額1360円の Google Workspace Business Standard のライセンスなら、さらに以下の機能が付与されます。Starterの2倍の費用ですが、それでもZoomより安いです。
- 会議に150人まで参加可能
- 会議を録画して Google ドライブに自動保存
- インテリジェントなノイズキャンセル
- 挙手機能
- ブレイクアウトセッション(グループに分かれてディスカッション)
- アンケート(参加者の感想をその場ですぐに自動集計して把握)
- Q&A(質問に賛成票をつけることができ、履歴が残る)
- 管理者用コントロール
ちなみに、無料アカウントでも Google Meet では、以下の機能が利用できます。
- 主催者用ボタン(画面共有や会議への承認・拒否、発言のミュート等)
図2:画面右下の[主催者ボタン]から参加者が会議中に行える操作を制限できる
外部ユーザーの招待
招待されたユーザーは Google アカウント不要で参加できます。
- 会議中のチャットメッセージ送信
チャットを有効活用するとリモートでも双方向のやり取りが気軽に実現します。
- 自動字幕起こし
株式会社電算システムの提供する拡張機能「こえもじ」を追加すると日本語で発言の文字起こしができるようになります。
- 待機中にプレイできるロボットゲーム
2022年7月現在、無料アカウントで表示され、Google Workspace アカウントでは利用できません。どうやら2022年6月に追加されたばかりの新機能らしく、日本語で紹介されているものは発見できませんでした。上矢印ボタンを使ってサボテンやPCを飛び越えながら、会議の参加者を待ちましょう(笑)。
図3:画面右下の○△□をクリックし、[ロボットゲーム]を選択。障害物をジャンプ!
- 画面の共有と固定表示
自分のパソコンの画面をほかの参加者にも見えるように画面を共有する機能です。画面共有するときには「全画面」「ウィンドウ」「タブ」の3種類から選択できます。「全画面」を選ぶと、会議の参加者は、画面共有をしている人がパソコンで作業している様子をすべて閲覧することが可能です。「ウィンドウ」か「タブ」を選択すると、指定した画面しか会議参加者には表示されません。プレゼンの際、原稿を表示しながら話したり、共有する情報を制限したい場合などに重宝します。
また、会議の参加者または共有画面のタイルにカーソルを合わせ、固定アイコンをクリックすると、ピン留めして画面に表示することができます。
- 変更可能なレイアウト
Google Meet のビデオ会議は、会話の中心となっているコンテンツや参加者が大きく表示されるように自動で切り替わります。画面下の三点リーダーから[レイアウトを変更]をクリックすれば、設定を変更できます。初期設定では、参加者を表示するタイルの数は9人ですので、参加人数が多い場合には画面下部にあるスライダーを使用して、タイルの表示数を変更しましょう。ブラウザのウィンドウのサイズによって変わる場合がありますが、最大で49人を表示可能です。
図4:三点リーダーから[レイアウトを変更]を選択して切り替える
バーチャル背景[ビジュアルエフェクト]
参加者が会話に集中し、ビデオ通話をさらに楽しめるように、背景をぼかす機能と、背景を画像、没入型背景、動画に置き換える機能が導入されています。
利用できるスタイルと背景は、デバイスの種類、アカウントの種類、組織の情報管理者が適用した設定によって異なります。
図5:このビジュアルエフェクトは無料の Google アカウントのみ利用可能
会議を活性化させるデジタルホワイトボード[ Google Jamboard]
他の参加者とリアルタイムでアイデアを出し合える仮想のホワイトボードです。
[アクティビティ]から選択できます。
- ツールとテンプレートが充実!ビジネスパーソンに人気のMiro(ミロ)
2022年7月13日に発表されたばかりの新機能です。Google Meet にはすでにオンラインホワイトボード機能として「Jamboard」が使えますが、より高機能な「Miro」と連携することで、より高度なコラボレーションが行なえるようになりました
図6:マインドマップを始めとする様々なテンプレート機能が気軽に利用できる
「Miro」ですが、使ってみると思った以上に直感的に使え、問題解決のための話し合いに役立ちそうだと感じました。感情を表現するステッカー機能もあり、楽しく会議できそう。
Miroは、[アクティビティ]の一番下に追加されています。確認してみてください。
図7:画面右下のアクティビティアイコンからMiroをスタート
ローライトモード
自分の姿が暗い場合AIが自動的に検出して明るく表示してくれる
- コンパニオンモードでの参加
複数台の端末でビデオ会議に繋ぐ場合にハウリングを防止してくれる機能。
いかがでしたか? コロナ禍が始まった数年前と比べ、想像以上に Google Meet の機能が充実、進化していて驚いた方も多いのではないでしょうか。
Google Meet メリット② セキュリティが抜群
Google Meet に限らず、Google のアプリ群はすべての通信が保護され、セキュリティが高いことで知られています。「安全であること」も大きなメリットですよね。
Google Meet は無料アカウントでも、以下の機能が標準搭載されています。
- 不正使用対策機能
- 転送時と保存時のデータ暗号化
- 2段階認証プロセス
- 高度な保護機能プログラムへの登録
「高度な保護機能プログラムへの登録」は、標的型オンライン攻撃から Google アカウントを保護することを目的に設計されています。標的型攻撃とは、巧妙なフィッシング攻撃のことです。量は少ないながらも防御するのが最も難しい攻撃と言われていますが、登録によって高度な保護機能プログラムのセキュリティポリシーによって保護されます。
Google は、すべてのサービスを安全な基盤上で設計、構築、運用し、ユーザーの安全確保とデータの保護、およびユーザーが提供した情報の機密性保持に必要な保護対策を講じています。Google Meet も例外ではなく、デフォルトで有効になる組み込み型の保護機能によって会議の安全性が確保されます。
また、Google では、ユーザーが各種設定を常に管理できるようにすること、セキュリティ機能の維持と継続的な改良を実施すること、データ保護法などの業界基準を遵守することなど、さまざまな方法によってユーザーのプライバシーを保護しています。データの所有者はユーザー自身であり、Google ではないことを明言していますし、Google がユーザーのデータを広告に使用したり、第三者に販売したりすることはありません。
私たちユーザーのデータは送信中に暗号化され、Google ドライブに保管される録画ファイルも保存時にデフォルトで暗号化されます。
Google のサービスは、外部機関によるセキュリティ、プライバシー、コンプライアンスの管理状況の検証を定期的に受けています。グローバルスタンダードに照らした認定、コンプライアンス認証、監査レポートを継続的に取得しているので安心です。
Google Meet が準拠している世界のコンプライアンス規格は、数えてみたら、なんと14種類にも達していました!
参加者全員が安全に会議に参加できるようにするための、信頼できる会議スペースを構築するなら「Google Meet で!」といえそうです。
Google Meet メリット③ 他のアプリとの連携が抜群
Google Meet は、Google カレンダーや Gmail と連動しているので、それぞれの画面から神速でバーチャル会議室へ移動できます。
何より会議設定が超楽ちんです。Google カレンダーで新規予定を作成して、会議の参加者を[ゲスト]から追加するだけで、招待メールも出欠も、資料配付も、ちょっとした連絡もすべて Google カレンダーからやり取りを集約できます。
これは本当にストレスフリー!
図8:Google カレンダー × Google Meet × Gmail
当日の会議の時間になれば、参加者は自分の Google アカウントでカレンダーの予定を確認して、Google Meet の会議リンクをクリックするだけで、すぐにオンライン会議に参加できます。もうメールやメッセージから会議リンクを探し出す必要はありません。
図9:予定をクリックすると、会議リンクや資料、出欠などが予定の詳細から確認できる
Google のアプリ群は1つのアカウントにすべての情報がひもづき、連携し、データを存分に活用できる環境が整っています。アプリはみんなで使い、組み合わせて使うからこそ、生産性が劇的に向上するのです。私は、この成果が10倍になる使い方を Google 式10X仕事術と命名しました。
Google Meet のはじめかた
Google Meet はPCやスマートフォンにもともと搭載されているマイクとカメラで高画質なビデオ通話を実現します。インターネット環境と Google Meet を利用できるデバイス、そして Google アカウントをご用意ください。
Gmail、Google フォト、Google カレンダーなどの Google サービスをすでにご利用の場合は、既存の Google アカウントにログインするだけで Google Meet も使用できます。まだ Googleアカウントをお持ちでない場合は、無料でご登録いただけます。
なお、Google Meet の会議に招待された参加者は、Google アカウント不要で会議に参加できます。
パソコンで使用する場合、アプリをダウンロードする必要もありません。スマホの場合は、App Storeまたは Google Playからダウンロードをお願いします。
4. もう使ってる? オンラインコミュニケーション力が急上昇する Google アプリ最新機能
Photo:photoAC
コロナ禍で一気に普及したオンラインビデオ会議ツール。
ビジネスシーンのみならず、日常のコミュニケーションツールとしても、とても便利ですよね。
一方でビデオ会議ツールでのコミュニケーションに関して、こんなお悩みはありませんか?
「音声が聞き取りにくいときがあるんだよね…」
「対面のコミュニケーションとは雰囲気が違って緊張するんだよな…」
「相手の反応がわからなくて、やりづらいな…」
今回は、こうしたお悩みを一気に解決してくれる、Google Meet 3つの新機能をご紹介します。
*この3つの機能は、2022年12月と2023年1月のGoogle Workspce Updates ブログで公表され、2023年2月20日現在、しっかりと実装されています!
「音声が聞き取りにくい!」はもう怖くない!
ビデオ会議アプリを使ったオンラインコミュニケーションでは、リアルコミュニケーション以上に音声の質が大切です。
ちょっとした違和感が、大きなストレスを生み出すもの。
音声の質が、会議やコニュニケーションの成否を決めると言っても過言ではありません。
音声トラブルといえば、ハウリングや周囲の騒音など、意識すれば防げるものもあれば、通信環境やマイクの性能など、テクニカルな問題もあります。
例えばビデオ会議の最中に「音声が途切れるな…」と感じたことはありませんか?
そんな時に参加者全員がすぐにできる対処法は、次の通りです。
Google Meet 画面下部の縦3点リーダーをクリックして
トラブルシューティングとヘルプをクリックします。
次の画面に移ると、CPU(人間でいう脳)の使用状況をリアルタイムで確認できたり、通話に問題が発生しているときの対処法が表示されています。
通話に関する問題発生時の対処法が表示されている
どのように対応すればよいかが分かっていたら、慌てることはないですよね。
「発言が聞き取りにくいな…」という時は
しかし、そもそも発話者がボソボソと発言するために「何を言っているかわからない!」というような場合もあります。
そんな時は、新たに追加された字幕機能を使ってみましょう。
発話者は右側のフクロウ先生
ご覧のように、発話者の発言が文字起こしされ、聞き手の内容理解を補助してくれます。字幕の表示スピードもスムーズで、ストレスがありません。たまに漢字変換が違っていたりするのは、ご愛嬌ということで(笑)。
常に字幕を使用するというよりも、状況に応じてこの機能を使ってみるくらいで良いのではないでしょうか。
注意点として、会議に参加する時は、マイク付きのイヤホンを必ず使うようにしてください。マイク無しイヤホンでは、文字起こしの精度が下がります。
設定方法は?
画面下部のCCのアイコンをクリックします。
青く表示された「英語」をクリック
会議の使用言語はデフォルトでは英語になっていますので、日本語に変更します。(青く表示されている「英語」をクリックすると設定画面に入ります。)
「会議の使用言語」を選択
これで設定完了です。
現状、日本語はBETA(ベータ版)とされていますが、問題なく使用することができます。
すべてのユーザーが利用できる字幕機能。早速使ってみましょう!
さらに嬉しいアップデートが!
もう一つ。大きな可能性を感じるアップデートが実装されています。
なんと「Google Workspace の対象エディションのユーザー[1]が主催する会議」において、英語が日本語に翻訳できるようになったのです!
[1]Google Workspace Business Standard、Business Plus、Enterprise Starter、Enterprise Standard、Enterprise Plus、Education Plus、Teaching and Learning Upgrade をご利用のお客様が主催する会議
実際に試してみましょう。
対象エディションのアカウントで会議を主催してみました。
字幕を設定すると…
「字幕の翻訳」という表示があります!!
「会議の使用言語」を英語にして、「翻訳先の言語」を日本語に設定すれば完了です。
「字幕の翻訳」にチェックを入れる
さっそく試してみました。
“I am Japanese, so my English is not good. I want you to help me!”
どうでしょう?
発話者は右側のフクロウ先生
日本人の英語でも頑張って翻訳してくれているようです。今はベータ版ですので、細かい言い回しなど、今後のアップデートに期待ですね!
是非、ネイティブとのやりとりで使ってみたいと思いました。
また、現状では「日本語を他の言語に」翻訳することができません。こちらもベータ版ということで、今後に期待です。
現状では日本語の翻訳は対応していない
オンライン会議特有の緊張感を一瞬で和らげるには
Photo:photoAC
ビデオ会議ツールの大きな特徴は、参加者の表情がよく見えること(カメラオンにしていれば)。
メリットである反面、相手が目上の人だったり初対面の人だったりすると緊張しますよね。慣れないうちは、対面とは違った緊張感が確かに存在します。
あなたが会議の主催者である場面を想像してみてください。参加者がガチガチに緊張した状態では、会議を進行するのが難しくありませんか?
参加者の肩の力を抜いてあげるために、ちょっとした遊び心も大切だったりします。
そんな時は、最近追加されたフィルタエフェクト機能を使ってみましょう。
会議の主催者はイチゴ!?
「あ、9時から会議だったな。Meet に入るか… ん!!??」
「〇〇さん、お疲れさまです!」
顔の動きにも対応
会議の主催者がこんな感じであなたを出迎えたら、どうでしょう? 思わず「くすっ」としませんか?
「びっくりしました!」「面白いですね!!」
などのやり取りが生まれ、参加者の緊張感を和らげてくれそうです。
例えば会議の最初に、みんながアバターでコミュニケーションするアイスブレイクのような活動があっても面白いかも知れませんね。
そしてこのアバター。顔の動きと連動してくれるんです! 驚きですよね~
もちろんこの機能は、TPOに併せて使うべきものですが、オンラインコミュニケーションに対する心理的ハードルを下げてくれるのに役立つことでしょう。
設定方法は?
設定方法はとても簡単!
画面下部のアイコン、縦3点リーダーから「ビジュアルエフェクト」をクリック。下にスクロールしていくと
お気に入りのフィルタを選択
「フィルタ」が現れます。お好みのフィルタを選びましょう。
現状では、「背景」との組み合わせはできません(どちらか一つしか使えない)。
また、Google Workspace for Education ユーザーの場合、デフォルトでは機能がオフになっていますので、Google Workspace 管理者が設定をオンにする必要があります。
全てのユーザーが、この遊び心ある機能を使用可能です。
楽しみながら使ってみましょう!
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2021.05.29
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