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『クラウドがわからない!?つまずくポイントその1』- ダイヤモンド・オンライン掲載

★質問 Google 使い始めましたが、立ち塞がるパスワード問題、どうすればいいですか?
知真子さんの本を読んで、一念発起。子どもに設定を手伝ってもらい Google を使い始めました!でも、iPhoneで Google スライドをダウンロードしようとしたらパスワードを求められ、パソコンで使おうとしたらパスワードを求められ、毎回忘れてなかなか先へ進めません(涙)。
どうしたら先へ進められますか?
☆回答 アカウントとパスワードはセットで、お気に入りの本にメモしておきましょう
Google に限らず、クラウドサービスを活用しようと思ったら、避けて通ることはできないのが「パスワード問題」。どんなサービスでも、IDとパスワードが必要になります。
パスワードや登録したメールアドレスを忘れ、ログインできず苦労した経験、ありませんか?
「パスワード問題」とは、すなわち「アカウント問題」です。
クラウドでつまずく理由は、2つあります。
1つめは「アカウント」のことを実は今ひとつ理解できていない。
2つめは「パスワード」をきちんと管理していない。
普段から慣れている方にとっては、もはや常識中の常識ですし、誰にとってもよく耳にする単語にもかかわらず、1つめの理由で最初からつまずいてしまっている方、実はとても多いです。
例えば、iPhoneで、Google マップやカレンダーを使い始めようと思ったとします。
iPhoneで Google のアプリを利用しようと思ったら、まず「App Store」を使ってアプリをインストールする必要がありますよね。
さあ、ここで必要となるパスワードは、Google で登録したものでしょうか?
それともApple社に登録しているパスワードでしょうか?
Google とAppleはまったく別の企業サービスですが、Google アカウントとApple IDを混同している方、案外多いんです。まったく異なる2つのサービスを混同していませんか?
あるサービスを利用するには、そのサービスを提供する企業に個人情報(名前やメールアドレス、連絡先など)を登録する必要があります。その個人情報を安全に管理するためには、確かに本人だと認証するための「鍵」が必要になります。
この目に見えない鍵が、アカウントとパスワードなのです。
アカウントひとつだけではセキュリティが弱すぎるため、パスワードとセットで鍵の役目を果たします。さらに、2段階認証といって別の端末で認証をかける方法もあります。
続いて多くの人が苦労するのが、2つめのパスワード管理です。
あなたはどんな風にパスワードを管理していますか?
私のおすすめは、Google の研修で教わったパスフレーズを使う方法です。
お気に入りのフレーズ(短い単語)と数字4つを組み合わせたコアパスワードに、使用するサービスを追加して作成するものです。自分なりのルールを決めて使います。「9割の人が知らないクラウドセキュリティを別次元に強化する方法」で具体的に説明していますので、ぜひご参照ください。
最初は「コアパスワード」だけをお気に入りの本などにメモっておくといいでしょう。
ポストイットに書いて、普段使うパソコンに貼っておくのは絶対にやめてください。
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平塚 知真子 (著) 単行本 – 2020/11/25