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『【9割の人が知らない Google の使い方】もはや表計算アプリの域を超えた! スプレッドシートの大進化』- ダイヤモンド・オンライン掲載
ダイヤモンド・オンライン 第143回 が更新されました!
『【9割の人が知らない Google の使い方】もはや表計算アプリの域を超えた! スプレッドシートの大進化』
Photo: Adobe Stock
表計算ソフトといえば、デスクワークに欠かせない必須アプリ。 Google が提供する「スプレッドシート」には、日々機能が追加されています。もはや、ただの「表計算ソフト」ではなく、連絡先、ドライブ上のファイル、地図、カレンダー、金融情報などあらゆる情報と連携した情報のプラットフォームに進化を遂げているのです。
◎スプレッドシートのシェアはわずか○%!?
さて、ここでクイズです。数ある表計算ソフトの中で、わが国におけるスプレッドシート のシェアはどれくらいだと思いますか?
答えはこちらです。
図1:表計算ソフトの利用状況に関するアンケート(出典:BtoBサービスの比較メディアUtilly調べ) 拡大画像表示
なんと、わずか3%に過ぎないという結果となりました。択一式の設問のため、他の表計算ソフトと併用しているケースもあるとはいえ、スプレッドシート はまだまだメジャーとはいえないようです。
たとえば、全世界におけるWebブラウザのシェアで Google Chrome は66%以上と圧倒的なシェアを占めていたり、スマートフォンのOSでも Android が70%以上を占めていることを考えると、ちょっと寂しい結果です。
◎スプレッドシートなら、地図・ファイル・予定・連絡先などさまざまなデータと縦横無尽にリンクできる
では、スプレッドシート の他にはない長所はどこなのでしょうか?
それは、なんといっても100%クラウドベースで開発されているので、他のアプリとの連携がリアルタイムで可能なことです。
一例をあげれば、Google Workspace では、いま「スマート キャンバス」と呼ばれる機能の充実に注力しています。スマート キャンバス とは、他のユーザーの名前や、 Google ドライブ のさまざまなアプリのファイル、カレンダーの予定などの要素を、ドキュメントやスプレッドシートなどにインタラクティブに埋め込むことのできる機能です。
たとえば、あるプロジェクトの月間予定表を表計算ソフトで作成するとします。これまでは、会議の日時や場所を記入しても、ビデオ会議のURLは一つひとつコピーして記入が必要でした。会議の開催場所への行き方を調べたいときは、他の地図アプリを開いて調べる必要がありました。いうなれば、紙の予定表を単にデジタル化しただけです。
図2:ローカル(PC)に保存された表では、会議の場所やビデオ会議URLを手動で調べる必要がある
ここで、 Google Workspace のスマートキャンバスを使用すれば、こうした要素をすべて「スマート チップ」と呼ばれるチップとして埋め込むことができるのです。
図3:スプレッドシートの表に埋め込まれた「スマートチップ」
このスマートチップは、カレンダーの予定や Google マップ、参加者の「連絡先アプリ」の情報とリンクしており、クリックするだけで詳細を確認可能です。
それでは、開催場所の弊社オフィスである「イーディーエル株式会社」をクリックしてみましょう。
図4:スプレッドシートと Google マップ が同じ画面で表示される
なんと、セルの下に Google マップ がポップアップし、「プレビューを開く」をクリックするとスプレッドシートの画面右側に場所のプレビューが表示されます。「ルート・乗換」ボタンをクリックするだけで、行き方を検索することもできます。 つまり、この表には、会議への参加に必要な情報がすべて集約されているのです。
◎スマートチップを挿入するには、「@」を入力するだけ!
スマートチップの使い方はとてもカンタンです。
セルに半角で@(アットマーク)を入力するだけ。他のユーザー、ファイル、日付、カレンダーの予定などを提案するポップアップ リストが表示されます。
図5:スマートチップを挿入するには、セルに半角の@(アットマーク)を入力するだけ
場所を追加したい場合は、@に続いて場所の名称を入力します。せっかくなので、つい先日オープンしたばかりのランドマーク「東京ミッドタウン八重洲」を入力してみましょう。
図6:オープンしたての「東京ミッドタウン八重洲」も提案される
Google マップ だから、最新のランドマークもきちんと提案してくれます。地名はうろ覚えでも、きちんとサジェスト(提案)してくれます。Enterキーを押すだけで確定し、スマートチップがセルに入力されました。
図7: Google マップとリンクされているスマートチップ
◎刻々と移り変わる金融情報も埋め込み可能
スマートチップの機能として、株価、為替、投資信託などのファイナンス情報も埋め込むことができます。アメリカドル円の為替を埋め込みたい場合は、「@」に続いてシンボルコードの「usdjpy」を入力するだけです。
図8:セルに「@usdjpy」と入力すると候補が表示される
ファイナンスのツールチップが埋め込まれ、クリックするだけで価格を表示することができます。
通貨に関してはわずか3分の遅延、主要な株式指数(NASDAQなど)に関してはリアルタイムで価格を表示してくれます。
なお、こちらはあくまでツールチップなので、計算式には使用できません。セルにファイナンス情報を埋め込んで計算したい場合は別途「 GOOGLEFINANCE関数」を使用し、
=GOOGLEFINANCE(“CURRENCY:USDJPY”)
などと入力する必要があるのでご注意ください。もちろん、タイムラグは上記と同じです。
図10:計算を行うにはGOOGLEFINANCE関数を使用する
さて、冒頭の調査に戻ると、ふだん使っている表計算ソフトを「使いやすい」と感じている理由については、ほぼ半数の45.4%の方が「慣れているから」という回答となっています。
図11:Excelを使いやすいと思う理由(出典)
積極的に「この表計算ソフトのこの機能が便利だから使っているんだ!」というよりは、どちらかというと現状維持の色合いが強いように感じます。
ぜひ日々進化を続けるスプレッドシートを一度使ってみませんか?
今回ご紹介したような新機能を試してみることで、あなたの仕事に思いがけない変革が生まれるかもしれません。

Google 式10Xリモート仕事術
――あなたはまだホントの Google を知らない (日本語)
平塚 知真子 (著) 単行本 – 2020/11/25
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